>>223 つづき

標本空間が無限の場合は大抵の根元事象の確率はゼロであり(でなければ確率の和
が1 にならない!),根元事象から出発することはできない.そのために,(根元事象から出発しない)抽象的な確
率の性質を公理としてまとめておく.

定義1.2.1 (確率の公理,有限バージョン) 有限な標本空間Ω が与えられたとき,Ω 上の確率(または確率測度)
とは,以下を満たすΩ 上の関数P のこと:すなわち,Ω の部分集合E のそれぞれについて関数の値P[E] が定ま
り,かつ
1. 全てのE ⊂ Ω に対して0 ? P[E] ? 1.
2. P(Ω) = 1
3. E1,E2,E3, . . . ⊂ F がmutually exclusive,つまり「i not= j ならばEi ∩ Ej = Φ」,のとき,
P(∪i Ei) =Σi P(Ei)
が成り立つ.なお,標本空間Ω とその上の確率測度P をあわせて確率空間と言い,(Ω, P) と書く.

定義1.2.2 (確率の公理,一般バージョン) 事象の公理を満たす標本空間Ω とσ-field F が与えられたとき,すな
わち可測空間(Ω,F) が与えられた時,(Ω,F) 上の確率(測度)とは,以下を満たすF 上の関数P のこと..すなわ
ち,F の元E のそれぞれについて関数の値P[E] が定まり,かつ
1. 全てのE ⊂ Ω に対して0 ? P[E] ? 1.
2. P(Ω) = 1
3. E1,E2,E3, . . . ⊂ Ω がmutually exclusive,つまり「i not= j ならばEi ∩ Ej = Φ」,のとき,
P(∪{j=1〜∞} Ei) =Σ{j=1〜∞} P(Ei)
が成り立つ.なお,標本空間Ω とσ-field F,その上の確率測度P をあわせて確率空間と言い,(Ω,F, P) と書く.

つづく