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いちおう細矢治夫先生の名誉のために言っとくと、
「その細矢なんちゃらが数学の素人だから知らなかった
だけじゃね?」みたいな話ではナイので念のため。
細矢先生は「パズル懇話会」という日本の数理パズルの
マニアが集結してるサークルの会長さんで、講談社
ブルーバックスでも『三角形の七不思議 ― 単純だけど、
奥が深い』という本を出していて、一松 信先生にも
相談したらしい(一松先生も、「未解決なのが気ぃ悪い」
みたいなことを、どこかに書いていらっしゃった)ので、
『数学セミナー』の常連みたいな数学者の間でも、
わりあい評判の悪い「未解決問題」だったらしい。
で、この「原始ピタゴラス数が三分木で表せる」という
話は、オランダのバーニングが一九六三に、アメリカのホールが
それぞれ独立に発見した(それとは独立に、岐阜東高校の亀井亀久男
先生が発見している)んだが、細矢先生は「バーニングとホールの
素晴らしい理論の大きな泣き所は、任意の二つの既約ピタゴラスの
三角形を選んだときに、その両者を結ぶ U・D・Aの組合せが
存在するかの判定、またもし存在するとしてもその組合せを知る
簡単な手だてがないということである。」(『トポロジカル・インデックス』、
p.124)とボヤいていらっしゃる。