つづき

■操業開始から約30年で生産性13倍に

EWAはシーメンスのFA事業を支える「SIMATIC(シマティック)」ブランドのプログラマブル・ロジックコントローラー(PLC)など、比較的小型の工業用電子機器の主力組み立て工場だ。ほぼ1秒に1台のペースで年間1600万台を生産し、同社の世界需要の実に67%を賄う。

シーメンスがこの地に最初に工場を構えた1951年以来、70年近い歴史があり、敷地内には「SIRIUS(シリウス)」ブランドのスイッチや配電盤を製造する機器工場「GWA」が併設される。2つの工場を併せて合計3万平方メートルを超える敷地に合計約5000人が働く。

■自動化率は75%以上、協働ロボット活用も

EWAの高効率生産を支えるのは高度に進んだ自動化とデジタル技術である。自動化率は75%を超える。実際、従業員のほとんどがラインの製造装置には張り付かず、フロア内に置いた執務机でモニターを見ながら複数の仕事をこなす。必要に応じて機械のところに行き、段取り替えや確認、素材の追加供給などの仕事をこなすような働き方になっているようだ。

「人の仕事を支援できる協働ロボットは、人が運ぶのにはちょっと重い部品を扱うような工場に向いている。エルランゲンではモーターなどドライブ製品を造っており、協働ロボットの実践活用に向いている」(フランケ氏)という。EWAは小型の電子機器の組み立てが中心なうえ、既にロボット化・自動化が進んでいるため、「協働ロボットの出番はあまりない」(フランケ氏)という。

つづく