メモ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52657010X21C19A1000000/
「超電導モーターしかない」 ジェット機も脱エンジン
モーター開発大競争(下) 日経
エレクトロニクス 自動車・機械 コラム(テクノロジー) 科学&新技術
2019/12/23 2:00
(抜粋)
研究対象であっても実用には程遠い――。「超電導モーター」と聞いて、そう考える技術者は少なくないだろう。しかし、既存の超電導関連技術を使っても実用化の目標は2030年。もはや遠い未来の話ではない。航空機業界が桁違いに高いエネルギー密度に着目し、日米欧で開発が進む。冷凍機を含めたエネルギー効率も高く、電気自動車(EV)や鉄道、船舶への応用も視野に入る。

■航空機のCO2排出量4分の1に

「航空機業界は、2050年の二酸化炭素(CO2)排出量を05年比で半減する必要に迫られている。一方で航空機需要は50年までに倍増するとの予測がある。1機当たりのCO2排出量を少なくとも4分の1に削減しなければならない。推力源は超電導モーターしかない」。このように言うのは九州大学大学院システム情報科学研究院電気システム工学部門教授の岩熊成卓氏だ。

岩熊氏は、九州大学が19年4月に設置した「先進電気推進飛行体研究センター」のセンター長を務める。同大学が蓄積してきた超電導関連技術に注目した米大手航空機のボーイングなどと、超電導技術を全面的に取り入れた航空機向け推進システムの共同研究を進めている。

岩熊氏らは、今後に最も大きな需要が見込まれる100〜200人乗りの航空機を想定し、出力20メガワット級の超電導モーターの開発を目指す。現在は500キロワット級を試作した段階だ。試作機は、封止した筐体内にヘリウムを充填させて筐体外部から液体窒素で冷却する。19年5月には実際に回転させた。

(日経 xTECH/日経エレクトロニクス 三宅常之)

[日経エレクトロニクス 2019年12月号の記事を再構成]