メモ
https://www.math.nagoya-u.ac.jp/~naito/2019_Geometry_Symposium_Nagoya_abstract.pdf
第66回 幾何学シンポジウム 予稿集
2019年8月26日 (月) ? 2019年8月29日 (木)
名古屋大学東山キャンパス

P184
ブラックホール幾何
白水徹也 (名古屋大学多元数理科学研究科)
この数年でブラックホールの観測が進み、それらは一般相対論の予言と見事に一致する。本
講演では、一般相対論におけるブラックホールの幾何学的な性質の概観を解説するとともに、
最近の発展についても触れたい。

III. 21 世紀ブラックホール
20 世紀終わりから今日までの間、理論、観測の双方の著しい発展に後押しされ、ブラックホール
研究は大きな広がりを見せている。一つは超弦理論などから動機付けられた高次元時空ブラックホー
ル。一方、観測では 2015 年にブラックホールの合体からの重力波が検出されている。また、今年に
入って、電波望遠鏡による「ブラックホールの撮影」も記憶に新しい。ブラックホール自体は観測は
できないため、できるだけ近くを見る、ということが重要となる。現在の観測では、シュバルツシル
トブラックホールを例にとると、重力波ではブラックホール (面積) 半径の 3/2 倍の r = 3m 周辺ま
で検証されていることになっている。そこで、最近ではブラックホール周辺の数学的定式化が注目を
浴びている。ここでは、高次元ブラックホールと強重力場に焦点をあて、解説を行う。

つづく