>>613 追加

大沢健夫先生
複素解析 層 解析接続の障害が ∂ ̄ コホモロジー類として表せる 話(下記)

(参考)
https://www2.math.kyushu-u.ac.jp/~joe/math/
福岡複素解析シンポジウム   
https://www2.math.kyushu-u.ac.jp/~joe/math/ohsawa.pdf
解析接続の問題に現れる解析と幾何 大沢健夫先生集中講義 2019/07/09(日付 Google 要約より)
大沢健夫
数学はやればやるほど簡単になるはずであり、組み合わせの数は無限であっても、行き詰るはずはないのである。 岡潔 『一葉舟』(角川ソフィア文庫  2016)

目次
1. はじめに
2. 解析接続と正則領域
3. 複素多様体上の接続問題と ∂ ̄ コホモロジー
4. ∂ ̄ コホモロジーの L
2 理論
5. L
2 拡張定理とその応用
6. Bergman 核の話題から
7. 幾何構造の接続

P5
Poincar´e と Cousin の理論を完成型に導いたのは岡潔による上空移行原理の発見 (1936)
だったが13そこへの最重要の一歩が Hartogs(1906) による擬凸性の発見であった。Hartogs の理論
は多変数の解析関数は孤立特異点を持ちえないこと (Hurwitz,1897) と相対収束半径14の逆数が対
数的劣調和性を持つこと (Faber,1902) を敷衍したものだが、正則領域すなわち正則関数の存在域が
擬凸性という凸性に似た幾何学的性質を持つことを結論付けるもので15、まさに解析接続の原理的
な急所を突くものであった。その結果、それでは任意の擬凸領域は正則領域であろうかという逆問
題が自然に生じた。滑らかな境界を持つ領域に対して擬凸性の微分幾何的表現を与えた Levi(1911)
にちなみ、この問題や同趣旨の一般化された問題は Levi 問題の名で知られるようになった。これ
はしばらく多変数関数論の中心的課題であった (cf. [Sa], [Siu-1])。

つづく