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つづき

また小平による『分類』は以下の通りである。
II0 : b1 = 0, pg = 1, c1 = 0 : K3 曲面
IV0 : b1 は偶数,pg > 0, c1≠ 0, c21 = 0 : すべて楕円曲面
VI0 : b1 奇数,pg > 0, c21 = 0 : すべて楕円曲面

小平の分類理論を使うと,
(a) すべての複素解析的 K3 曲面は変形でつながっており,とくに P
3 内の
非特異4次曲面と微分同相である。変形の空間のうち代数的な K3 曲
面全体は可算個の超曲面の和集合になっている。
(b) 適当に底曲線をその分岐被覆で置き換えると,楕円曲面は関数不変量
とホモロジー不変量という2つのデータで変形同値類が完全に決まり,
基本群などの位相不変量はすべて計算できる(たとえば基本群は底曲
線の基本群 π1(B) と Z2 の直和,または有限巡回群による π1(B) の拡
大である)。変形空間は上の2つのデータを用いたコホモロジー類の空
間と一致し,代数的な楕円曲面は稠密ではあるが測度0の部分集合 (絶
対値1の複素数のなかの1のベキ根全体と似ている)になっている。
ことが示される。代数曲面だけではなくコンパクトな複素曲面全体を考察す
る小平理論によって,Enriques の理論は(一般型曲面および非代数的な VII0
曲面を除いて)実質的な分類表になったのである。
(引用終り)

つづく