具体例を1つ挙げると、0.99 の確率で表が出て、0.01 の確率で裏が出るイカサマコインがあるとする。

プレイヤーは4円を払ってイカサマコインを1回投げる(なぜ4円としたのかは後述する)。
表が出たら4円はディーラーに没収される。裏が出たらプレイヤーは8円を獲得する。
表・裏が1/2ずつの確率だと、プレイヤーの期待値は正になるが、
今回のイカサマコインだと期待値は負であり、プレイヤーは損をする。

(1) 表・裏の出る確率を公表せずにこのゲームを開催した場合、
「表・裏の出る確率を公表しろ」という問い合わせが殺到する。
また、コインの情報がバレた時点で客とトラブルになる。

(2) 事前に表・裏の出る確率を公表した上でこのゲームを開催した場合、
原理的にトラブルは発生のしようがない。
ただし、プレイヤーの期待値は負だし、裏が出る確率もたった 0.01 なので、バカバカしくて誰も参加しない。
・・・と思いきや、それでも固定客がついているゲームが実際にある(パチンコや宝くじなど)。
しかも、パチンコや宝くじでの当選確率は 0.01 より遥かに低い。
ちなみに、上で書いた「4円」とは、パチンコにおける「 1玉4円 」を参考にしている。
つまり、上で書いたゲームは、当選確率に関してはパチンコよりも遥かに良心的である(どのみち期待値は負だが)。
それよりも悪質なパチンコや宝くじなのに、固定客がついている。
つまり、客の心を掴んで離さない魅力的な要素が存在している。

分かるかね?プレイヤーが勝てる確率は 0.01 でしかなく、そんなものはイカサマと変わらない。
しかも、そのことは事前に公表されている。そんなバカバカしいゲームよりも、遥かに悪質なゲームである
パチンコや宝くじに、固定客がついているのだ。ビジネスとはこういうものを指すのだ。