>>黒川先生とか小山先生、良いんじゃないですか?
>>いろんなアプローチがあるってことで

そのいろんなアプローチがInventionesとかAnnalsとかにどんどん掲載されれば
畏敬の念を持たれるだろうが、Inventiones論文が1978年のだけではいかにも
物足りない。

ちなみにいろんなアプローチについてですが
かつて小平先生がインタビューに応えて次のように語っておられます。

――何か一つの問題を考えて、いくら考えてもわからないというようなときは、
どのくらいの時間考えられますか。

小平 僕はもう、じきあきらめちゃうんです。

―― 一週間とか二週間とか、半年とか、どのくらい。

小平 半年考えることはないですね。それは人によるんでしょう。倉西正武さんという人がいるでしょう。彼はやめないらしいですね。わかるまで、何年でもね。

ーー わからなかったらおしまいですか。

小平 どういう風にやるかはよくわからないけれども、こういくことらしいんです。いろいろ考えるでしょう。そうすると行き詰っちゃう。また同じことやるらしいんです。はじめから。また同じところで同じように行き詰る。それを何度でも繰り返しているうちにひょっと何かできるらしいんですけれどもね。僕はとてもそんな根気は続かないから。

われわれ普通の数学者にとってはこういうのが「いろんなアプローチ」なのですよ。