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つづき

1.2 層係数コホモロジー再考
エタールコホモロジーを定義するための大まかなアイデアは,位相空間に対する
コホモロジーの層による定義をスキームに適合するよう変形するというものであ
る.本小節では,このアイデアをより詳しく理解するために位相空間の層係数コホ
モロジーについて再検討することにする注2.

P15
1.3.2 代数曲線のエタールコホモロジー
ここでは代数曲線のエタールコホモロジーの計算を紹介しよう.k を代数閉体と
し,X をk 上固有かつ滑らかな連結代数曲線とする.まず,Gm 係数のエタールコ
ホモロジーは次のようになる:
定理1.22
Hi(X,Gm) について次が成り立つ:
H0(X,Gm) = k×, H1(X,Gm) = Pic(X), Hi(X,Gm) = 0 (i ≧ 2).
ここでPic(X)(X のPicard 群)とは,X 上の直線束の同型類全体に加法をテン
ソル積で定めて得られるアーベル群である.

P16
定理1.22 より,X のZ/nZ(1) 係数コホモロジーを計算することができる.
定理1.23
n ≧ 1 をk で可逆な整数とするとき,Hi(X, Z/nZ(1)) について次が成り立つ:
H0(X, Z/nZ(1)) = Z/nZ(1), H1(X, Z/nZ(1)) = Pic(X)[n],
H2(X, Z/nZ(1)) = Z/nZ, Hi(X, Z/nZ(1)) = 0 (i ≧ 3).
ここで,第一式右辺のZ/nZ(1) はk 内の1 のn 乗根のなすアーベル群である(k
は代数閉体なので,非標準的な同型Z/nZ(1) 〜=Z/nZ がある).また,Pic(X)[n]
はPic(X) →n倍→ Pic(X)の核である.
(引用終り)
以上