動物どうぶつのしっぽというのは,意外いがいなことに、魚さかなの形かたちと関係かんけいがあるのです。
今いまから,およそ5億おく年ねん前まえ、地球ちきゅうの陸地りくちにすむ動物どうぶつはいませんでした。このころの生いき物ものは全部ぜんぶ海うみの中なかにすんでいたのです。そして、このとき海うみの中なかにすんでいた魚さかなは、泳およぐために尾おびれを発達はったつさせました。
その後あと、魚さかなの一部いちぶが水辺みずべや陸りくでくらすようになり、それがやがていろいろな動物どうぶつに進化しんかしていったわけですが、魚さかなのときひれだったところが手てやあしにかわり、尾おびれはしっぽに変化へんかしたのです。は虫類ちゅうるいでは、しっぽは走はしるときにバランスをとるためにつごうがよかったのでしょう。ほ乳類にゅうるいは、このは虫類ちゅうるいから進化しんかしたものですからしっぽがあるのです。
もともと泳およぐための道具どうぐであったしっぽが、クモザルでは木きにぶら下さがるための道具どうぐとなり、リスやキツネでは、ねるときに巻まきつける毛布もうふがわりに、ウシやウマ、ゾウなどでは虫むしを追おいはらう道具どうぐになったというわけです。反対はんたいにモグラなどのようにしっぽの使つかいみちがあまりないような動物どうぶつでは、極端きょくたんに短みじかくなっています。
人間にんげんも、しっぽの使つかい道みちがほとんどないために、いつのまにかなくなってしまったのです。しかし、動物どうぶつの世界せかいではしっぽをもつものが圧倒的あっとうてきに多おおいため、しっぽのない人間にんげんの方ほうが動物どうぶつの仲間なかまとしてはかわっている方ほうだといえます。