ちょっと古いが貼りますね
(これだけで、2011年ころの流れが分かる)

(参考)
https://www.math.chuo-u.ac.jp/ENCwMATH/
ENCOUNTERwithMATHEMATICS 中央大学
第55回 多変数複素解析 岡の原理--誕生から最近の発展まで-- 2011年2月21日(月), 22日(火)
https://www.math.chuo-u.ac.jp/ENCwMATH/ewm55.pdf
岡理論とその背景
大沢 健夫 (名古屋大学大学院多元数理科学研究科)
岡潔による上空移行の原理に始まりレビ問題(ハルトークスの逆問題)の解決に至る
理論を概観しながら、そのアイディアの背景となったポアンカレ以来の思想、特にファイ
バー束の導入やモース理論の誕生に至る解析学におけるトポロジー的手法の発達につい
て、手近な資料をもとにまとめてみる。

岡の原理とその一般化および精密化
大沢 健夫 (名古屋大学大学院多元数理科学研究科)
岡の原理はセールによって名付けられて以来、グラウエルトらによってベクトル束へ
と一般化され、フォルスターらによって完全交差多様体への応用に適した形に精密化され
た。これらの結果を概観し、未解決問題をいくつか紹介する。

岡多様体と拡張定理(Forstneric理論瞥見)
大沢 健夫 (名古屋大学大学院多元数理科学研究科)
シュタイン多様体の埋め込み問題の研究などが動機となって、グロモフらにより岡の
原理にはさらに磨きがかけられ、フォルストネリッチらによる最近の活発な研究へとつな
がって行く。その結果、岡理論の精髄が拡張定理にあることがますます明らかになって来
たように思われる。このような最近の研究動向を参考にしながら、岡の原理の行く末につ
いていろいろと考えてみたい。

強擬凸領域の幾何とアンビエント空間
平地 健吾 (東京大学数理科学研究科)
Fefferman はフィールズ賞を受賞した 1978 年頃には強擬凸領域の幾何と解析を新しい視
点から研究するプログラム [1] に取り組んでいました。このプログラムの指針は、リーマ
ン多様体上の熱核を用いた指数定理の証明を、強擬凸領域のベルグマン核におきかえて考
えよう、というものです。その第一歩がベルグマン核の漸近展開の幾何的な記述であり、
その過程で、強擬凸領域を1次元高いアンビエント空間 [3] とよばれるリッチ平坦ローレ
ンツ多様体に埋め込むアイディアを着想しました (Fefferman 自身はその後数年で研究分
野を大きく変えてしまいます)。アンビエント空間は後に Maldacena によって予想された
超弦理論における AdS/CFT 対応 [2] の記述の基本的な道具にもなり、現在では放物型幾
何学 [4] とよばれる分野にまで発展しています。この講義では複素解析から出発して、そ
の後 Fefferman のアイディアが人々によってどのように展開されていったのかを解説しま
す。(残念ながら超弦理論については勉強不足で説明できません。)

つづく