>>521
>ただもっと本質的な点で線形代数が重要だと
>数学者はみんなおもっているから
>アルティンなどはそれを前面に出して
>本書いたんだろうと思ってますね

それ、ガロア理論の素人
・Linear algebraは、1900年ころから徐々に注目されだした(下記)
・下記”Linear algebra took its modern form in the first half of the twentieth century, 略 ”(20世紀前半)です
・そして、ブールバキの線形代数重視が、大学の数学教育に影響を与えた(下記斎藤毅)
・アルティンの線形代数に対する慧眼は、その前1920年代だった

(参考)
https://en.wikipedia.org/wiki/Linear_algebra
Linear algebra
History
The first modern and more precise definition of a vector space was introduced by Peano in 1888;[5] by 1900,・・
Linear algebra took its modern form in the first half of the twentieth century, when many ideas and methods of previous centuries were generalized as abstract algebra.

https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~t-saito/j-index.html
斎藤毅
https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~t-saito/jd/bourbakib.pdf
ブルバキと「数学原論」
ブルバキ誕生のいきさつは「A.ヴェイユ自伝」などによると,次のようです. 1930年代, ストラスブール大で微積分を教えていたヴェイユとカルタンは,その教え方について議論を重ねていました. 何度となく繰り返される議論にケリをつけるため,彼らは,微積分をきちんと基礎付けた教科書を, 仲間を集めて書くことにしました. そのころの数学書には,厳密さがそれ以前よりずっときびしく求められるようになってきていたのですが,当時のフランスの微積分の教科書には,この要請をみたしているものがなかったのです.

「数学原論」の数学的内容について,もう少しだけ立ち入ってみたいと思います. というと,「構造」についてふれるのがほとんど定番のようになっています. しかしここでは, ブルバキが線型代数を重視したことに注目したいと思います. このことは,彼らがモデルとしたに違いない,ファン-デル-ヴェルデン「現代代数学」と比べてみるとよくわかります. 「数学原論」では,線型代数と多重線型代数はそれぞれ,「代数」の巻の第2章, 第3章の主題です. 一方「現代代数学」では,線型代数は最後の巻である第3巻の後半,第15章になってようやく現れ,多重線型代数はでてきません. ブルバキは,数学全体の基礎を集合論に求めましたが,代数の基礎は線型代数においたのです. こうすることにより,「現代代数学」ではばらばらに扱われていた,イデアル,線型空間,拡大体, アーベル群, 線型表現などが体系的に扱われることになりました. 例えばガロワ理論は, 拡大体のテンソル積の構造から見通しよく導き出されますし,行列式も,外積代数を使って鮮やかに定義されます. ブルバキはこのように,線型代数は数学を支える大きな柱であることを主張しました. 線型代数は,当時勢いよく発展しつつあったホモロジー代数とともに,その占めるべき本来の位置を数学の中にとりもどしたのです.