散乱した波動から物体の形状を逆算
 この“透視”する方程式を発見したのは、神戸大学 数理データサイエンスセンター 教授の木村建次郎氏(図1(b))。方程式の発見は2012年でその時点で実用化を目指すベンチャー、Integral Geometry Science(IGS)を興した。だが、研究を始めたのはさらに10年超遡る。「この方程式の探索は手計算で試行錯誤するしかなく、10年かかった」(木村氏)。ただ、これによって「波動散乱の逆問題」とも呼ばれる、それまで未解決だった数学的問題を解決した。