>>905のつづき
通常、知的能力や学習能力に障害があったり(ディスレクシアなど)、
あるいは読み書き学習の機会が与えられなかった為に、
会話はできても簡単な読み書きにも支障をきたすことを非識字という。

対して機能的非識字は、こうした簡単な読み書きに関しては問題なく行うことができ、
日常生活において登場する一定水準以上の文字・文章に対する適切な発音・音読もできるが、
その内容を期待される水準まで(字面を追ってある程度は理解できても)
正しく理解することができないという症状を見せる。

これは単に表音文字などで音読できるが単語の意味はわからないために文章が理解できないということではなく、
個々の単語の意味がわかる場合でも、文章の正確な理解ができないという読解能力の支障を指す。
結果として、機能的非識字者は契約書の理解や、書籍・新聞記事の読解が完全にできておらず、
社会や政治への参加に支障をきたしていたり、酷い場合には日常生活にも問題が生じている。

さらに、周りの人間のみならず、当の本人すらも見かけの識字能力に問題がないがために、
機能的非識字によって支障が出ているということが把握されない(自覚していない)という問題を抱え、
識字率の高い先進国であっても一定以上の機能的非識字者が存在することが指摘されている。