>>203
(引用始)
成績が上位で勉学意欲の高い 2 名の学生を今年度修士で受け入れて指導している.
2 名には一緒に週 3 コマ(4.5 時間)以上のセミナーを実施している.

当初,数学的帰納法で示されていた定理を扱った.
数学的帰納法の仕組みが理解できていないので,それを考えてもらい,
帰納法の議論のみに 3 週程度かけ,やっと数学的帰納法が分かったように思う.

最近では,線形空間 S と T があって,それぞれ 2 次元で具体的に基底を求め,
f : S → T および g : T → S という線形写像を与え,
g ◦ f と f ◦ g があるスカラー倍 Cα になることを示した
(ここまでの計算はセミナーで院生が話した.S と T は具体的な線形微分方程式の解空間).

その後に
「Cα が 0 でないときは,この線形写像は線形空間の同型写像となり,0 のときは,f も g も零写像でないので...」
と書かれていた.この部分が分からないようで,
理解に 11 月末から 1 月末の学期が終わるまでかかり,まだ完全には終わっていない(少しずつ理解を深めている).

すなわち,単射とか全射という概念が理解できていないので,その理解にこの程度かかっているということである.
院生は「... です」と話すので,私は「何が ... なのですか?」と尋ねると,はっきり答えられないことが多い
(90 分のセミナー中に 10 回以上,この問を発していると思う.
「てにをは」がおかしいなど,論理的な日本語の文章表現に学生は苦労している).
(引用終)

これも東京の某私大の話だが、国立大でも工学部の学生にセミナーを実施したら、同様の状況が発生するかもしれない