ガウスD.A.の第7章は、単に「ガロア理論を円分体に制限したもの」
よりも遥かに豊富な内容を含んでいる。ガロアは数論に何の
興味も示していないが、ガウスの円分論は、最初から数論への
強い関心と不可分だった。そして、今日ガロア理論が主に
用いられている分野は数論、一方で18〜19世紀において関心の
中心だった「方程式の代数的解法」は色褪せている
ということを見ても、ガウスの見識は深く、数学オタクの
鏡であると言えよう。