春宵十話、風蘭、紫の火花、春風夏雨、月影
と、5年間にわたって警鐘を乱打し続けたのです。
最後の月影では、
国字問題の内幕を知って嚇怒した私が
、急に奈良から東京に行き、三日ほどして帰り、
帰りの「ひかり」の車中で随想集の題名を
「春の日、冬の日」から「月影」へと変え、
その後半の構想を立て、
帰って一気に書き上げ、数本手紙を書き、
書き終わるや血を吐いて倒れたのです。