「ひふみん」の話
今日の 読売 編集手帳は 秀作だね
つかみ から 落ちまで 綺麗に繋がっている

https://www.yomiuri.co.jp/note/hensyu-techo/20260123-GYT8T00001/
1月23日 編集手帳
2026/01/23 読売新聞[読者会員限定]
 将棋の加藤一二三九段は1940年の1月1日生まれ。三男だから「ひ・ふ・み」とこの名前になった
◆生まれながら 愛嬌 あいきょう を持ち合わせた人かもしれない。「ひふみん」の愛称で親しまれた伝説の棋士、加藤九段が86歳で生涯を閉じた。77歳になっての最高齢対局勝利は金字塔だろう
◆福岡県中央部の稲築村(現・嘉麻市)出身。両親は炭鉱で働いていた。そこで働く人たちが指していた縁台将棋が最初の学習の場になった。横から眺めているうち、戦術を覚えたり考えたりする楽しさに目覚めたという。才能の開花は中学卒業を待たなかった
◆12歳で初段、それから名前の通りに、ひー、ふー、みーと段位を上げて、14歳7か月でプロの舞台にすすんだ。18歳でA級八段への昇級を決めたころには「神武 以 この 来 かた の天才」と騒がれ、注目の的に。当時の本紙が「町の祭りには若い衆に混ざってミコシをかつぐ無邪気な青年」と素顔を伝えている。天真 爛漫 らんまん な人柄は晩年になって、テレビの画面の中に明るい華を咲かせた
◆当欄が載るこの新聞の右上の日付に気づいて、泣きそうになった。きょうも「ひ・ふ・み」である。