今日はましかな
https://www.yomiuri.co.jp/note/hensyu-techo/20260521-GYT8T00001/
5月21日 編集手帳
2026/05/21 読売新聞
季節違いの食材の話で恐縮だが、本紙・時事川柳の入選作に深くうなずいたことがある。<松茸を嗅がせてくれぬラッピング>(北浦太朗)
◆生鮮食品の透明な包装は、見栄えをよくするため、衛生のため、せめて匂いだけでもというお客の衝動を抑えるため…。多種多様な目的があることだろう
◆包装資材の原料であるナフサの供給不安が言われている。スーパーをのぞくと、包装のない商品を探す方が難しい。来週あたり、スナック菓子の棚が注目点だろう。カルビーがポテトチップスやかっぱえびせんの袋を白黒にする
◆インクもナフサから作られている。原油高騰に伴って価格が跳ね上がり、コストを抑えるため菓子袋の印刷の色を減らすという。中東情勢の影響が目立つ形で表れるようになった。ここに来て気がかりなのは政府の構えである。石油製品は足りていると強調するばかりで、節約要請は視野の外にあるかのようだ
◆景気への配慮だろう。命にかかわる医療分野への優先供給にしても、不足状況の正確な認識が欠かせない。実態を包み隠す無理なラッピングが、施策を遅らせることにならないか。