∈は集合論の述語です

内包公理を前提とすると、
任意の述語Pについて
y∈{x|P(x)}⇔P(y)
となる集合{x|P(y)}が存在します

したがって
y∈{x|x∈x⇒P}⇔(y∈y⇒P)
を満たすことになります

ここでyとして{x|x∈x⇒P}をとると
{x|x∈x⇒P}∈{x|x∈x⇒P}⇔({x|x∈x⇒P}∈{x|x∈x⇒P}⇒P)

{x|x∈x⇒P}∈{x|x∈x⇒P}⇒({x|x∈x⇒P}∈{x|x∈x⇒P}⇒P) なので 縮約により
{x|x∈x⇒P}∈{x|x∈x⇒P}⇒P (★)

また(★)と
({x|x∈x⇒P}∈{x|x∈x⇒P}⇒P)⇒{x|x∈x⇒P}∈{x|x∈x⇒P} より
{x|x∈x⇒P}∈{x|x∈x⇒P} (☆)

(☆)と(★)から P

(したがって背理法により内包公理は偽)

また自然数論でも、任意の論理式Xについて
X⇔Truth('X') (’X’はXのゲーデル数)
という述語Truthが存在するとすると
対角化定理によって、任意の論理式Pについて
Y⇔(Truth(’Y’)⇒P)
という論理式Yが具体的に構成できるので
述語Truthの性質
Y⇔(Truth('Y')) から
Y⇔(Y⇒P) が導けて
Y⇒(Y⇒P) から Y⇒P(★)
(Y⇒P)⇒Y と(★)から Y (☆)
(★)と(☆)から P
が導けます

(したがって背理法によりX⇔Truth('X')の存在も偽)