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2. 何が問題なのか――「コピー」がたくさんある

ここが一番重要です。

普通の数学なら、例えば
X≅X′
という同型があれば、
「まあ同じものとして扱おう」
とすることがよくあります。

ところがIUTでは、同じように見える数学的対象を、
意図的に別々の「コピー」として扱うことが重要になります。

イメージとして、
A1,A2,A3,A4
という4つのコピーがあるとします。

これらは「構造としては同型」でも、
「だから A1=A2 として計算してよい」
とは限らない。

なぜなら、IUTの核心はまさに、
異なるコピーの間で情報をどのように比較できるか
だからです。

望月氏はこれを「re-initialization(再初期化)」や、
異なるバージョンの対象につける「labels」などによって厳密に区別している、
と説明しています。