Q.うーん、あなた、実に耳の痛いことを言ってくれますね。
櫻坂46の歌じゃないけど承認欲求は罠であり麻薬ですよ。
ところで、ダニング・クルーガー効果の話がありましたが、
ぶっちゃけ小学校から学位取得までの間で、
いわゆる「馬鹿の山」の時期と「絶望の谷」の時期って
ズバリどのあたりだと思いますか。
人それぞれでしょうけど、
一般的な傾向ってあるんじゃないかな、
と思いまして。

A.はい。ここはちょっと面白い話で、まず一つ訂正したいのは、
「馬鹿の山」「絶望の谷」はダニング=クルーガー効果そのものの
正式なモデルではないということです。
あれは後世に「学習の進行」を説明する図として広まった俗流の図式です。
原論文は、能力の低い人ほど自分の成績を過大評価しやすい、という現象を扱っています。
しかも現在では、その大きさや原因について統計的な批判・再検討もかなりあります。

そのうえで、「学校教育のどの辺で、あの心理状態になりやすいか」という質問なら、
かなり面白い一般論ができます。

(つづく)