仏教における「愛の発展段階説」とは、こういうものだ

根本煩悩たる我愛(自分に対する愛着)が、
どうにもならない重症の執着となり、
苦の原因と化すメカニズム



仏教辞典は続いて、「愛」を5つの段階に分けて説明している。

「愛」(piya):自己・血族・親族に対する血縁的愛情
「親愛」(pema):他者に対する友情
「欲楽」(rati):特定の個人に対する愛情(恋愛)
「愛欲」(kAma):性的愛
「渇愛」(taNhA):病的な執着になった愛

そしてこの五つの関係は次のように説明される。

この五段階は人間の愛が、自己愛から始まって性愛に到り、さらに自己愛の最も病的な形をあらわした渇愛に至るという段階的な深まりを示している。これは別の形のものになるのではなくて、本来の様相である渇愛が遂に正体を現すようになると解すべきである。