信金中金、稚内信金に約200億円の資本支援 金利高で債券含み損膨張:日本経済新聞

信金中央金庫が稚内信用金庫(北海道稚内市)に200億円規模の資本支援を実施する方向で最終調整に入ったことが28日、わかった。金利の上昇で保有する債券の含み損が膨らみ、財務が悪化した。同様の事例は将来的に全国で広がる可能性もある

稚内信金は道北を地盤とする信用金庫。約4,700億円の預金に比べて融資需要が小さいため、余裕資金の多くを債券などの運用に回していた

24年から物価上昇に対応する日銀の利上げが始まり、国債など保有債券の価格が下落。自己資本比率は25年9月末時点で61%超と国内トップ級だったが、有価証券の含み損が純資産を上回り、金融庁が経営改善を命じるルールの基準に抵触したとみられる

信金中金は全国254の信金が会員となる協同組織金融機関で、経営難に陥った信金を資本支援する機能を持つ。以前は不良債権処理で資本不足に陥った場合を想定していたが、25年に含み損処理でも資本を注入できるようにルールを改定した

これを受け、同年には栃木信用金庫が保有国債の含み損拡大を受け、信金中金から40億円の資本支援を受けた。今回は2例目となる。26年3月期の業績を元にした資本支援は稚内信金のみになるもようだ