【謎本より】(続き)
「 …当然のことながら、最近では【EB対応が多数派】を占めるようになってきた。
しかし、並行してちょっと困ったことが起きている。
E、Bを大切に扱うあまり、【D,Hを排除しよう】とする傾向である。
【DやHは補助的な場】であり、特に【真空中においては意味のない量】なので【使用すべきではない】という主張である。
たとえば、磁場について、「真空中では、透磁率μ0は定数で、磁束密度Bと磁場の強さHは比例しているので、
【2つの場の量があるのは無駄】である。【BはベクトルポテンシャルAの空間微分】という点で、【より基本的な量である】
ので、【Hは補助的な場の量】である と見なすべきである。」などと、【やみくもに変数を消去】する拙速さは残念である。

 D,Hを補助場とする考えが蔓延する理由の一つとして【ガウス単位系の影響】が挙げられる。
ガウス単位系ではEとD、BとHはそれぞれ同じ次元をもつ量であり、
特に真空中では値も等しくなってしまう。そのため、【D、Hの意味】が必ずしも理解されず、
【分からないものはあまり使わないでおこう】ということになる。」

                 【D、Hは補助場ではない】(2018, p.139)より