さて太田先生はというと…、

「 …この本(高橋秀俊 1959 裳華房)も、磁荷から出発する。拙著(太田 2000)では、
 【パーセル、ファインマンに与して】【D,Hを電磁場と認めない】立場を取ったが、
 極端に違うのが今井先生の『電磁気学を考える』である。(中略)

 E,Bばかりでなく、D,Hを基本料とする数学的、公理的あアプローチは不可能とはいえないが、
 原子論を否定し、ボルツマンを苦しめたエネルギー論を思い出してしまう。
 【微視的に見れば《電磁場は2種類》】で、それを平均したからといって電磁場と物質場が混じるわけはなく、
 【電磁場は2種類しかない】、《D、Hは人工物》である、とするローレンツが分かり易い。】」

 「日本の教科書に多いが、《真空中においてさえ電磁場が4種類ある》などというのは理解を超える。
 【ベクトルポテンシャルが基本的な物理量】であることが分かっている現代では、
 【Φ、Aだけを用いたローレンスが基本】であり、【D,Hの役割は二義的】である。

 また、日本の教科書の多くは、【ミンコフスキーのD×Bを電磁的運動量】としているが、認めることはできない。」

                          (太田 2000 p.606)