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バランスのいい食事=対照食(炭水化物のカロリー比率65%)

LCDs(低炭水化物食)が成体雄マウスの寿命に及ぼす影響を調べるために、LCD(脂質のカロリー比率70%)とKD(脂質のカロリー比率89%)、及び対照食(炭水化物のカロリー比率65%)を比較した。それぞれの食餌は等カロリーとし12ヶ月齢から与え始めた。

寿命は対照群と比較してKD群で有意に延びた(中央値で+13.6%…Figure 1A)。
LCD群の寿命は、KD群と対照群の中間で、いずれの群とも有意差は認められなかった。
各群の寿命中央値は対照群886日/LCD群943日/KD群1003日だった。
最大寿命(90パーセンタイル)では、対照群1064日/LCD群1123日/KD群1175日となり顕著な差異は見られなかった。
特に興味を引いたのは、死亡時の腫瘍(とりわけ組織球性肉腫)の発生率がKD群で低下したことだった(Table S1)。

これらの食餌が健康寿命に及ぼす影響を評価するために、食餌介入の1 or 14ヶ月後(つまり13ヶ月齢または26ヶ月齢)に一連の物理試験と行動試験を実施した。
新規物体認識試験(Leger et al 2013)(図1B)の結果、対照群またはLCD群と比較して、KD群の老齢マウスでは記憶が保たれていることが分かった。

マウスを金網にしがみつかせてからひっくり返し、マウスが金網から落ちるまでの時間を計るワイヤハング試験(Figure 1C)および握力測定試験(Figure 1D)を実施し、諸筋肉の協調性、筋力、持久力を評価した。
14ヶ月間KDを与えた雄マウスは、同年齢の対照群マウスと比較して、ワイヤハング試験で落下に耐える時間が長く、前肢の握力がより大きかった

KD群の老齢マウスも対照群と比較してロコトロニックスピード試験(Rousselet et al 2003)(図1E)でより早く、飼育試験(Figure 1F)でもよりアクティブで、運動協調性がより良好に維持されていることが示唆された。
ほとんどのケースで、LCD群のパフォーマンスは対照群とKD群の中間であった。
注目すべきことに、運動機能の向上と一致して、腓腹筋と他の後肢筋肉の相対質量はKD群の老齢マウスにおいてより大きかった(Figures 1G–1I and S1)。
まとめると、これらの試験はKDが成体マウスにおいて寿命および健康寿命の両方を延ばすことが出来ることを示唆している。