日本人の糖尿病患者(原則へヴィトレーニングしてない)ですら、体重維持カロリーはLBM×40kcalより高い水準が目標値として想定されている

第62回 日本糖尿病学会 年次学術集会 【食事療法関係】|2019.05.26
https://shiranenozorba.com/2019_05_26_jds62-diet-guideline/
[従来の適正カロリーは過少すぎた]
本日のFS5-2の講演の通り,糖尿病患者であっても,消費カロリーは健常人と変わらない.
また日常生活の軽労作・普通・重労作別のエネルギ係数も低く見積もりすぎていた.このことから,従来のカロリー制限食で設定していたカロリー設定は過少であり,これを見直す.
また高度肥満者(BMI>=30)であっても,BMI=22とエネルギー係数25-30をめざして 1600kcalなどとしていた設定は,結局遵守不可能であり,過酷すぎたのであらためる.具体的には一気に適正体重をめざすのではなく,現実的な目標体重をめざす設定とする.

[高齢者のサルコペニア防止にむけて]
高齢者の総死亡率は,若年者・中年者では肥満とされるBMI=25以上で実はもっとも低いというデータに鑑みて,BMI=25を標準とする. また中年では BMI=22-25と幅をもたせる.若年のBMI=22はこれまで通り.

[改訂案の具体例]
身長170cm,体重90kg(BMI=31)の肥満者は,従来 65kgをめざすべしとして,1600-1900kcalの食事だったが,これをまず現実的な体重減少をめざして 2200kcalくらいを認める.
同じく 身長170cm,体重50kg(BMI=17)極端な痩せ型の高齢者の場合は,サルコペニアが懸念されるので,摂取カロリー 2200-2500kcalくらいを推奨する.