1. なぜタンパク質でオートファジーが止まるのか?(mTORとAMPKのシーソー)

私たちの細胞には、主に2つのスイッチがあります。

mTOR(エムトール):筋肉の合成・細胞の成長を促すスイッチ
AMPK(エーエムピーキナーゼ):オートファジー(細胞の清掃)を促すスイッチ

この2つは「シーソーの関係」にあり、同時にオンになることはありません。
糖質(インスリン)がmTORを刺激することはよく知られていますが、実はタンパク質(特にロイシンなどの必須アミノ酸)も、mTORを強力にオンにするトリガーとなります。
つまり、糖質ゼロのステーキ(タンパク質+脂質)を食べた場合、血糖値は上がらなくても「アミノ酸が体内に入った」ことをセンサーがキャッチし、mTORがオンになり、オートファジーは強制的にオフになります。