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つづき

http://www2.math.kyushu-u.ac.jp/~hara/index-j.html
原隆 九州大学
http://www2.math.kyushu-u.ac.jp/~hara/lectures/02/grad_pr02.html
確率論 I 学部4年・大学院向け,2002
http://www2.math.kyushu-u.ac.jp/~hara/lectures/02/pr-grad-all.pdf
講義のレジュメ 2002
(抜粋)
P6
1.4.1 確率変数とは

そもそも確率変数は,以下の「期待値」や「分散」などを通して,対象とする確率モデルをよりよく理解する(特徴づける)ために使われることが多い.
まあ,こういうものなんだが(標本空間が有限の場合はそれでよいのだが)一般の場合の厳密な定義を一応,書いておこう.
一般には確率変数も実数値をとるとは限らない(もっとヤヤコシイ空間内に値をとることもある:
例としてはブラウン運動).
しかし,そんなややこしいことは後にして,普通「確率変数」と言うのは「実確率変数」のことである.
これを定義するためにまず,可測函数の概念を導入する.
定義 1.4.1 (可測函数) 可測空間 (Ω, F) がある.Ω 上の実数値関数 X が F-可測 とは,
全ての A ∈ B1 に対して X^-1(A) ≡ {Ω ∈ Ω| X(Ω) ∈ A}∈F (1.4.1)
が成り立つことである.ここで B1 とは1次元ボレル集合の全体
(= R の開集合全体を含む最小の σ-field).

この言葉を使うと,実確率変数は以下のように定義される.

定義 1.4.2 (実確率変数) 確率空間 (Ω, F, P) 上の F-可測関数を (Ω, F, P) 上の実確率変数と言う.
しつこく書き下すと,実確率変数とは (Ω, F, P) 上の実数値函数関数 X : Ω → R で,
全ての A ∈ B1 に対して X^-1
(A) ≡ {Ω ∈ Ω | X(Ω) ∈ A}∈F (1.4.2)
を満たすもののことである.

(大ざっぱに言うと)確率変数とは Ω から R への関数 X で,
「X が特定の値をとる確率がもとの Ω に戻ったら計算できるもの」なのである.
上の定義で X^-1(A) と言うところが「X がA 内の値をとるような,元々の Ω 達」を計算しているわけ.
さて,上の定義から X^-1(A) = E と書くと,E は F の元であるから,事象 E の実現確率P[E] が定義できている.
そこでこれを確率変数 X の言葉で X ∈ A となる事象の確率,と解釈し,P[X ∈ A] と書く.
(引用終り)

つづく