さらに、ボゴシアン教授が所属する研究チームは、
この「ヤードセールモデル」をさらに現実に近づけるために、
3つの改良を行ったとのこと。

その3つの改良が以下。

1.富の平均化
 現実には富裕層に対する高額の課税と
 貧困層に対する補助金が存在するため、
 「取引」後にそれぞれの所持金を平均値に近づける。
2.情報格差
 富裕層はローン金利の低下や財務アドバイスなどの
 経済的に優位な情報が得られるため、
 「取引」後に富裕層に対して有利になるように
 バイアスをかける。
3.負債
 住宅ローン、学生ローンなどの借金を考慮して、
 それぞれの参加者の所持金がマイナスになっても良いとする。
 ただし、無限に借金はできないので、
 所持金のマイナス値には限界を設定する。

以上の3つの改良を追加した上でヤードセールモデルを行ったところ、
参加者の資産分布がかなり現実に即したものになったとのこと。

ボゴシアン教授によると、
3つの改良による補正値を適切に設定した場合には、
この30年におけるアメリカの資産分布を
誤差0.2%以下で表せるようになったそうです。