マルチタスクとマインドフルネス
私たちは、忙しくなると、ついつい同時に複数の作業(マルチタスク)をこなして効率を上げようとします。
なぜマルチタスクしようとするのでしょうか。一般的にマルチタスクと呼ばれているものは、私たちが効率よさそうであるという錯覚に囚われているからです。

神経科学の視点から、私たちの大脳は同時に2つのことに注意を向けることはできないのです。大脳はシングルプロセッサーなのです。
ハーバード大学の研究によると、いろいろなことを同時に行っていると、ストレスがかかりますが、「たくさんの仕事をこなしている」いう錯覚に似た満足感を味わい気持ちよくなりますが、それは脳の中では報酬系神経伝達物質であるドーパミンが分泌されるからです。
ドーパミンが脳に伝達されると、一時的に満足が得られ、さらに新しい刺激をもとめ中毒症状となり、さらにマルチタスクを求めます。
したがってマルチタスクをすることは、脳にとって心が散漫になることを奨励して非効率を作りだしているのです。

マルチタスクは、人々の仕事の満足度の低下、人間関係の悪化、記憶の悪化、健康によくない調査結果が出ています。
これはマルチタスクによりタスクの切り替えに余分に時間がかかり、脳にストレスがかかり余分なエネルギーを無駄に消費するからです。
マルチタスクをこなしている時の脳は、コンチゾールと呼ばれるストレスに関するホルモンが多く分泌されます。
コンチゾールの分泌過多が続くと、海馬の萎縮、脳細胞の減少、ニューロンの生成阻害、脳の早期老化、アルツハイマー症の増加、など様々な障害を引き起こします。

私たちに染みついたマルチタスクをする悪い習慣をどうしたらなくすことができるでしょうか。
集中力や気づきの能力を上げるマインドフルネスの訓練が役に立ちます。
マインドフルネスの訓練では、現在生じている何かの対象を決め、それに注意を向ける訓練をします。
http://www.e-ainet.com/MuliTask-Mindfulness.html