科学技術指標2022によると、労働力人口1万人当たりの研究者数は、02年が日本91.4人、韓国61.9人だったのに対し、20年は日本98.8人(8.1%増)、韓国160.4人(159.1%増)だ。

韓国は博士号取得者数でも19年ごろに日本を抜いている。日本の博士号取得者数は06年をピークに減少傾向にあり、最先端人材の総数が不足し、研究開発に従事し続ける能力が制限されている。

今から10年前の12年に金子勝氏と神野直彦氏による「失われた30年」が出版されると、これに関連する文章が新聞や雑誌の紙(誌)面をにぎわせた。「失われた」理由は多くあるが、中でも軽視できないのは、研究開発能力が衰え、科学研究が重視されない結果、研究開発費の相当な不足をもたらしているという点だ。