有馬が悪いんだって
大学院重点化は1991年、東京大学法学部で始まった。当時の有馬・東大学長が「国立大学の棺桶化が進んでいる」と予算拡大を訴えていた頃で、最も苦しんでいたのが法学部。予算配分は実験・非実験・臨床(医学)のいずれに該当するかで異なり、法学部は最も額の低い非実験系だったのだ。そこで文部省に実験講座化を求め、一連のやり取りの中で、教員を大学院所属に移すことで予算を約1.5倍に増やす奇策で決着した。「政策ではなく、予算を増やすための便法を文部省が編み出した」と事情を知る関係者たちはふりかえる。