>>276
(引用開始)
member.ipmu.jp/yuji.tachikawa/misc/benkyo.html
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(この記事を公開したあとに当時ゼミに参加していた友人からメールを貰いましたが、アルティンの「ガロア理論」も読みました。
全然身に付かなかったから全く記憶から消えていたのでしょう。
当時は駒場の教室を勝手に夕方につかって、守衛さんに追い出されたりしました)
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(引用終り)

さて、この立川裕二氏の”アルティンの「ガロア理論」”評について、下記の木田雅成氏(東京理科大)の意見がある
『しかしやっぱりこの本今読むのはちょっと難しいかな.用語(分離多項式,正規拡大,同型写像など) が違うのは佐武先生の解説に書いてあるが, 共役写像の扱いがわかりにくいので,ガロアの基本定理の証明の後半がとても読みにくい. (私は寺田先生にこの本でガロア理論を習ったが,よく読めたものだ.)』
とされています

なので、立川裕二氏には、合わなかったのでしょう

寺田先生は、1965年に早稲田大学理工学部数学科の教授だった(足立恒雄先生の師匠では?)
で、アルティンの「ガロア理論」は、下記の筑摩書房の通りで、ちょっとクセがあって、群論を独立の章として扱っていない
でも、プロ数学者の評判はよくて、秋月先生などは好評価しています

薄い本で、手元に文庫本になる前の東京図書のハードカバー版があります
1974年第一刷とあります。私のは第10刷です
用語 佐武先生の解説 は、ついていないので 文庫本で入れたと思われます
アルティン自身の”まえがき”で、ノートルダム大の夏期学校で行った講義のノートが元だと書いてある
なので、想像ですが 夏期学校という限られた時間の集中講義で、一気にガロア理論を講義するためのテキストだと
例えば、第1章 線形代数 P1〜20でわずか20ページです
冒頭 P1 とつぜん「体とは、まず加法についてアーベル群をなし、次に零を除いた残りが乗法について群をなし・・」
と始ります。群の定義は? ない。アーベル群の定義もない
群(アーベル群)の知識が前提とされる人対象のテキストですね

なので、立川裕二氏には、合わなかったのでしょう

(参考)
https://www.rs.tus.ac.jp/kida/index.html
木田 雅成 東京理科大
学歴
1989年 早稲田大学数学科卒業
1991年 早稲田大学修士課程終了 (指導教員: 足立恒雄)
1994年 The Johns Hopkins University 大学院 (advisor: 小野孝)
専門 整数論
https://www.rs.tus.ac.jp/kida/lecture/lecture16.html
2016年度の講義
・アルティン:ガロア理論入門
今年の三年生のセミナーは講義と並行してガロア理論をやることにした.テキストは今年亡くなった 寺田先生の訳したアルティンの本.古きをたずね新しきを知るの精神でやろうと. 薄い本だが最初と途中をとばしても半期だとネーター等式まで行くのがやっとだった.
しかしやっぱりこの本今読むのはちょっと難しいかな.用語(分離多項式,正規拡大,同型写像など) が違うのは佐武先生の解説に書いてあるが, 共役写像の扱いがわかりにくいので,ガロアの基本定理の証明の後半がとても読みにくい. (私は寺田先生にこの本でガロア理論を習ったが,よく読めたものだ.)

つづく