群がーとか圏がーとか言ってる人にいえること

「まるで理解していない」

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師匠「基礎を固めないとダメだ」
弟子「俺は今までこれでやれたんだ」

弟子は自分の力を試そうと数学の本場アメリカへ勝手に留学

一年後、弟子から論文が送られてきた。

しかし師匠がそれを見て思わず心の中で呟いたのは…

(まるで理解していない………)

そう、基礎を疎かにしたために
弟子は大学時代から全く数学のなんたるかを理解していなかったのである。

「このままでは弟子が本当にダメになる」
師匠は、論文を見た後すぐに彼を探して連れ戻そうとしたが、
この頃の弟子は日本の仲間達とも音信不通でどうにもならず、
さらにはそこから留学先の大学にすら顔を出さなくなってしまっており、
その事実を知った師匠は自分の不安が的中した事を察した。

それから数年が経ち、弟子の同期達が卒業する頃。

師匠はふと目にした新聞の記事から、
弟子が薬物に走り、過剰摂取で帰らぬ人になった事を知り、愕然となる。

その後師匠は弟子の母親から、彼の留学先のアパートから見つかったという
師匠宛に一旦書きながら投函できなかった手紙を手渡される。

その手紙には、留学に失敗した事で師匠の心情と基礎の大切さをようやく理解したこと、
「数学の聖地アメリカに行けば」と信じていたが現実は何も変わらなかったこと、
そのことが今になって解っても今更おめおめと日本に戻る事もできない、
という弟子が抱えていた数々の苦悩が綴られ、手紙の最後にはこう記されていた。

「数学の国アメリカの…その空気を吸うだけで僕は高く跳べると思っていたのかなぁ…」