>>482の続き

3. ペレリマンが解決した最大の難関:特異点の処理(手術付きリッチフロー)
ペレルマンは、特異点が生じる直前に「手術(surgery)」を行うことで、流れを継続させる方法を発明しました。
・特異点が起きそうになると、細長くなった「ネック」部分を切り取る
・そこに標準的な3球を2つ貼り付ける(トポロジー的に正しい手術)
・手術後の各成分に再びリッチフローをかける
これを繰り返すと、長い時間後(t → ∞)に、多様体は次のように分解されます:
幾何化予想(Thurstonの予想の強版)
・すべての単連結な3次元多様体は、リッチフロー+手術を経て、以下のいずれかの標準形状の連結和に分解される:
1.球面 S³
2.S¹ × S² 型のもの
3.双曲多様体(負の定曲率)

(つづく)