>>191-193
>ゲーデルの不完全性定理よりも定義不可能性定理のほうが根源的でしかも易しい
>(わざわざ証明可能性述語を具体的に構成する必要がないので)

下記 林晋 百回音読しましょう!
”「タルスキ定義不可能性定理」の神話
 次は問2です.広く流布している普通の誤解(?)で
は,タルスキの論文はポーランド語でゲーデルの論文
より早く発表されていた,となっています.これは事
実です.しかし,そのポーランド語の論文には定義不
可能性定理はなかったのです.”

(参考)
https://shayashiyasugi.com/wwwshayashijp/
林晋サイト
https://shayashiyasugi.com/wwwshayashijp/wwwshayashijp.html
林晋旧サイトwww.shayashi.jp保管庫
https://shayashiyasugi.com/wwwshayashijp/HistoryOfFOM/index.html
旧「数学基礎論の歴史」のページ 林晋
https://shayashiyasugi.com/wwwshayashijp/susemi.html
数学基礎論三つの神話 林晋
このページの文章は、数学セミナー1999年6月号、2〜5ページに掲載された、私の記事をOCRで取り込んだものです。この記事の掲載に同意してくださった数学セミナー編集部に感謝します。

オリジナルとの違い:

1.東京農工大の前田博信先生のご指摘により、ドイツ語の綴りの誤りを修正してあります。
2.オリジナルは、タルスキのコメントが、英訳時に追加されたものであるという書き方をしておりました。これも前田先生のご指摘でドイツ語の論文のときからすでにあることがわかり、そのように書き換えました。
(抜粋)
 私は,この数学基礎論の時代の本を書くために,こ
の6年ほど文献調査をしているのですが,常識と思っ
て信じていた“歴史的事実"が間違っていて驚くとい
う経験を何度もしました.他の方に尋ねてみても同じ
ような間違いをしています.それで,どれくらいの数
の専門家が誤解しているものか興味が涌き,誤解が多
そうな歴史的事実を4つ選び,logic-m1という国内の
論理学のメーリングリストでアンケートをとってみま
した.その結果は,やはり,粗忽者は私だけではなか
ったのです.これはそのアンケートの報告です.

 問1.ヒルベルトは彼の有名な“数学の問題"の第
2問題として自然数論の無矛盾性をあげた.
 問2.タルスキは真理概念の定義不可能性定理を,
ゲーデルの不完全性定理より早く,そして,独立に得
ていた.
 間3.ゲーデルは,1931年の有名な不完全性定理の
論文で,我々が現在PAとよんでいる第1階算術の
(第1)不完全性を証明した.
 間4.ゲーデルは彼自身の第2不完全性定理にもか
かわらず,ヒルベルトの有限の立場による算術あるい
は数学の無矛盾性証明の可能性を信じていた.それは
1931年の論文の最後のコメントから明らかである.

つづく