>>798
ジェットブラストつまりジェットエンジンの排気を下に向ければ確かに揚力(という呼び方が良いかは別にして)は生ずるし
実際、ハリアーやF-35BのようなVTOL(Vertical Take Off and Landing: 垂直離着陸)戦闘機などではジェットブラストを
ほぼ垂直下方に噴射することで翼に頼らずに機体を空中に浮かんだ状態で維持することも可能だ

ただしジェット排気を垂直下方に噴射するよりは水平に噴射して飛行速度を上げて翼で揚力を稼ぐほうが
同じ燃料消費量(単位時間当たり)でより大重量のものを空中に浮かべることが可能なので
ジェットブラストで直接に機体重量を支えるのは効率が悪い(のでVTOL機の発着時のような特別な用途以外では使われない)

要するにジェット排気は機体を空中で維持して水平飛行する(垂直方向の速度成分はゼロという飛行をする)目的にとっては
気流の速度が高速過ぎるから効率が悪くなるんだよ

作用反作用として揚力を得る源泉はダウンウォッシュの持つ運動量だがジェット排気のような高速ガス流は
運動量の割に運動エネルギーが大きすぎるのが最大の問題だよ
(つまり、とても大量の燃料を燃やして燃料の持つ化学エネルギーからそのとても大きな運動エネルギーを作り出さないと
揚力に必要な運動量を持つ排気ガス流にならない)