歩行は有酸素運動の代表例です。人間は長距離を移動する能力を進化の過程で獲得しており、特別な運動能力がなくても何時間も歩き続けることができます。実際、運動習慣のない人でも休憩を挟みながらなら長時間の歩行は可能です。

これは歩行が主に有酸素代謝によって支えられているためです。有酸素代謝はエネルギー供給能力は低いものの、長時間持続できます。

一方、ジョギングになると必要な出力が上がり、有酸素代謝だけでなく無酸素代謝の割合も増えます。そのため、運動に慣れていない人は短時間でも息が上がり、強い疲労を感じやすくなります。

つまり、「長時間続けられる歩行」と「短時間で苦しくなるジョギング」の違いは、運動強度の上昇によって無酸素代謝への依存度が高まることにあります。