昨年、中途採用で30代の男性の部下が職場に配置されました。
彼は頻繁に居眠りをしており、1対1の指導中にも寝てしまうことがありました。
朝礼で話している最中に寝てしまうこともあり、それが原因で他の人に不愉快な思いをさせ、怒られている時ですら寝てしまうことがありました。

最初は睡眠障害なのかもしれないと考え、産業医に相談しました。
産業医からは、運転中に居眠りをしてしまった場合、自分だけでなく他の通行人の命にも関わるため、医療機関の受診を勧めるべきだと言われました。

私はその助言を基に、彼に「居眠りは危険だから、病気かもしれないので医療機関を受診してみた方がいい」とお願いしました。
しかし、彼は「僕は病気ではありません」と言い、受診を拒否しました。
本人が拒否する以上、強制はできないため、その件は一旦諦めることにしました。

その後も彼の居眠りは続きました。
会議での議事録を取らせても、支離滅裂な文章になり、
午前中に案件Aを翌日までにやって欲しいと依頼し、午後に案件Bを今週末までにやって欲しいと依頼しても、案件Aを忘れてしまい、案件Bだけを覚えている状態でした。
結果として、翌日案件Aについて確認すると、「何のことですか?」と返されることが頻繁にありました。
そこで、彼にメモを取るように指示しました。
彼は私の指示を受けて、依頼されたことを箇条書きでメモに取っていました。
私は彼がメモを取るのを見て、「よし、これで問題は解決する」と思いました。
しかし、状況は改善しませんでした。
再び指示を忘れてしまい、「指示されていません」と言われたので、「メモを取っていたでしょう?メモを見返せばいいじゃない」と言うと、
「メモをどこにしまったか忘れました」と返されました。

この時点で、いよいよおかしいと思い、再度産業医に相談しました。
産業医からは「ADHDの可能性がある」と言われましたが、それを本人に伝えるには親を呼び、上司から説明してもらう必要があると言われました。
私は「成人している人に対してなぜ親を呼ばなければいけないのか?」と感じましたが、それがルールだと言われました。
結局、親を呼ぶのはハードルが高すぎるため、再度彼に「会議中に居眠りしてしまうのは危険だから、病院に行ってみてくれないか」とお願いしました。
今回は了承してもらい、彼は睡眠外来を受診しました。
検査の結果、彼の睡眠時の脳波には異常があり、睡眠の状態の脳波になっていないことが分かりました。
そこで薬での治療を開始し、1ヶ月間は支離滅裂なこともなく、会議中も起きていることができました。

しかし、1ヶ月後、再び彼は居眠りを始めました。
薬を飲んでいないのかと尋ねると、「僕は病気ではないので薬は要りません」と自己判断で薬をやめてしまい、通院もやめてしまいました。
結局、元の状態に戻ってしまいました。